commerce creatorで実現した「ニーズの変化に応える基盤作り」。イオンボディがfutureshopを選ぶ理由

イオンボディインタビューメイン画像

化粧品や食品など健康志向商品の品揃えで根強いファンを持つ株式会社イオンボディは、実店舗とECの連携強化の一環として、ECサイトリニューアルに取り組みました。

『futureshop』のCMS機能『commerce creator(コマースクリエイター)』を活用したサイト構築を担ったのがソレプロです。

取り組みの背景や『futureshop』を継続利用する理由、ソレプロのサポートに対するご評価などを、代表取締役社長・藤田紀久子様、EC部 部長・萩原貴嗣様のお二人に覗いました。

この記事はfutureshop制作パートナーの株式会社ソレプロから寄稿していただいた記事を要約したものです。

イオンボディさまのご紹介

【インタビューにご協力いただいた方々】

株式会社イオンボディ

代表取締役社長

藤田 紀久子 様

新卒で大手小売グループに入社。役員秘書からスタートし、国際部、ホテル担当など幅広い業務を担当したのちに転職し、イオングループへ。
ボディショップ勤務を経て、コスメーム株式会社 代表取締役社長、イオン株式会社コーポレートコミュニケーション部長等を歴任。2022年4月より現職。以降、消費者ニーズの変化に合わせた改革に取り組む。

 

株式会社イオンボディ

EC部 部長

萩原 貴嗣 様

不動産営業を経て、2014年、EC業界へ転職。海外輸入雑貨のセレクトショップで店長を務める。2022年4月、イオンボディ入社。マネージャーを経て現職。ECをはじめ、デジタルを活用した情報発信全般を担当している。

 

『futureshop』から『commerce creator(コマースクリエイター)』へのリプレイスを伴うECサイトリニューアルを依頼

—— ソレプロへのご依頼内容をお話しください。

藤田様:弊社は2023年9月、株式会社ソレプロにECサイトのリニューアルに伴うECサイト構築を依頼しました。

萩原様:9月末にキックオフして2月上旬のローンチという短期間のスケジュールで、なおかつデザイン面の刷新やSEO面での見直しも伴う大規模リニューアルでしたが、ソレプロに全面的なサポートをいただき、無事にプロジェクトを終えました。

— イオンボディ様の事業概要をお話しください。

イオンボディは“からだの内側から外側から働きかけるいいモノ いいコト” を集めたセレクトショップを運営している会社です。

「より美しく健康に生きたい」という生活者ニーズに応えるため、ナチュラルな美と健康を提案する化粧品・食品・雑貨を厳選して品揃えしています。

旗艦店であるイオンレイクタウン店(埼玉県越谷市)では、直営のエステサロンやスクール運営も行うなど、美容・健康・癒やしをトータルでサポートしています。現在(2025年1月時点)は、東京、埼玉、千葉、茨城、兵庫に7店舗(当時)を展開中です。

イオンボディの実店舗外観

— 事業全体の中でのECショップの位置付けをお話しください。

藤田様:弊社ではECショップは、実店舗とシームレスに繋がり、補完し合う関係です。

以前はECサイトも実店舗と並列の関係にあるチェーン展開の中の1店舗という位置付けでした。ただ年々、オーバーラップする部分が増えてきたため、変化に合わせて環境を整備した結果、自ずとオムニチャネル化が進んできました。

実店舗は、陳列できる商品点数や伝えられる情報量が限られますが、WEBには物理的制限がありません。

詳しく知りたいお客様にはWEBでしっかりと情報をお伝えし、実店舗で購入できない商品は、その場でECサイトにアクセスして注文を取り、ご自宅へ発送するといった活用を進めています。

萩原様:今回のECサイトリニューアルも、その取り組みの一貫です。弊社がECサイトを立ち上げたのは2017年です。

デザインやレイアウトが当時のままでしたので、店舗とECのシームレス化を進めるにあたり、一新したいと考えました。また、イオンボディの扱う商品がいかに優れたものか、イオンボディがどんな会社かをしっかりアピールするため、コンテンツマーケティングに注力したいという思いもありました。

藤田様:これまでのECサイトは、どちらかというと健康志向が強く知識が豊富な方をターゲットに据え、その方々が望む商品をご案内することに力点を置いて制作したものでした。

しかし、初期構築から5年以上が経ち、健康志向がより広い層にまで広まり、「少し知りたい」「少し試してみたい」というニーズを持つ方が増えました。その変化に合わせ、これまで以上に詳細な情報を分かりやすく提供できるサイトを用意する必要を感じていました。

イオンボディ実店舗の外観

—情報をしっかりと伝えるため、具体的にどのような改善が必要であると考えていましたか。

萩原様:改善ポイントとして考えていたのは、導線や商品マスタ、カテゴリーの整理、SEO戦略のチーム内での合意形成です。

EC事業の開始以降、取扱商品やカテゴリーが変わり、EC担当者も代わる中で、更新を重ねていった結果、サイト全体の一貫性が失われ、ユーザビリティも低下したため、整理したいと考えました。また、リニューアルを機に、商品ページだけではなく、特集ページなど、読み物コンテンツの充実も図りました。

『futureshop』を選び続ける理由は充実したサポート。ライブコマース機能にも期待

—今回、ECサイトをリニューアルする際は、カートの変更は検討しましたか。

萩原様:いいえ。今回のリニューアルは最初から『futureshop』を使う前提でスタートしました。

『futureshop』は定期的にバージョンアップが行われており、弊社が実施を検討しているライブコマースなど、ECのトレンドを押さえた機能が網羅されています。

『futureshop』の管理画面は、初心者にとってもわかりやすいですし、フューチャーショップさんのサポートにも満足していましたので、他社のプラットフォームに乗り換える発想は全くありませんでした。

—サポートのどのような点が良いところですか。

萩原様:Q&Aがわかりやすくまとめられている点と、わからないことがあっても、電話するとサポートの方が即答してくださいますので、心強く思っています。

イオンボディさまの取材中の様子

ソレプロを選んだ理由は、実現したいことをしっかり理解した上での的確な提案

—リニューアルに着手する上で、ご不安や心配はございませんでしたか。

萩原様:今回のような大規模リニューアルは、個人的にも初めての経験でしたので不安はありました。

特に9月末にスタートして2月上旬にローンチという短期間での大改修でしたので、スケジュールが心配でした。しかし、ソレプロさんが的確にサポートしてくださったため、ほぼ予定通りにオープンできました。

—制作会社の選定経緯をお話しください。

萩原様:制作会社の選定にあたっては、フューチャーショップさんのパートナー企業をはじめ複数の制作会社に問い合わせをしました。

『futureshop』を使ったECサイト構築やリニューアルの実績などをチェックしてピックアップしました。その上で、各社から提示していただいた構築事例や提案書を吟味し、最終的にソレプロさんに委託しました。

—ソレプロに決めた理由をお話しください。

萩原様:ソレプロさんの提案は、我々の目的や課題感を的確に捉えたものでした。

例えば、当社はコンテンツマーケティングを強化するためCMS導入も考えていましたが、ソレプロさんの提案にはWordPressを使った構築が盛り込まれていました。その提案を拝見し、豊富な知見を持たれている制作会社であることがわかり、安心してお任せできると思いました。

ソレプロ:イオンボディ様は、「コンテンツマーケティングではこういうことがしたい」という具体的なイメージを持っておられたので、それを踏まえてどう表現すれば良いかをお伝えしました。

藤田様:ソレプロさんには、私達が実現したかったことをしっかりキャッチアップし、的を射る提案をしていただけた印象があります。

萩原様:比較した他社とは、ゴールのイメージを固めるまでに、何度も打ち合わせと要件定義を重ねました。ソレプロさんの場合、最初にいただいた提案が的確なものでしたので、2回か3回の打ち合わせで要件が固まり、発注までスムーズに進みました。

—ソレプロは関西の制作会社ですが、地理的に離れていることに関してご不安はありませんでしたか。

藤田様:特に不安はありませんでした。以前に九州の方に動画制作を委託した経験もありましたので、地理的な距離は問題ではないと思っていました。

問題は物理的な距離ではなく、理解度です。同じことを話しても、理解度によって返ってくる内容は大幅に異なります

社内にWEB制作のスキルがなく、時間もない中で、きちんと理解して的確な提案やアドバイスをしていただけたことが、ソレプロさんに依頼する決め手となりました。

イオンボディ実店舗、ボディケアコーナーの様子

EC運営を維持したままフルリニューアル

—キックオフ以降、サイト構築に向けたコミュニケーションは円滑に進みましたか。

萩原様:私自身、ECサイトの大々的なリニューアルは初体験でしたので、どこまで自分たちで決めるべきなのか、どこからお任せした方が良いのか、境界線がわからないところがありましたが、そこも含めて伴走サポートしていただき、結果的には全面的にお任せする形で進行できました。

—打ち合わせや制作物のチェックなどはどのような手段でされたのですか。

萩原様:チャットが中心です。毎日、高頻度でメッセージのやりとりをしていました。
もちろん、稼働中のECサイトの運営があるため、リニューアルにかかりっきりというわけにはいきません。

また、当社側の要件が固まらずに待っていただくこともありました。しかし、市川社長も打ち合わせに参加して数々のご助言をいただくなど、全面的にサポートしていただき、2月上旬にはECサイトのリニューアルオープンができました。

—改善ポイントとして挙げておられた導線やカテゴリーの整理はできましたか。

萩原様:はい。ソレプロさんに、ご助言、ご助力いただき、商品カテゴリーを現状に合わせて整備し、階層変更、新規追加を行いカテゴリー分類を整理しました。

また、各URLコードをカテゴリー名に沿ったアルファベットに変更しました。それにより以下の成果がありました。

①カテゴリーごとの売上管理がしやすくなった
②特集ページ作成やキャンペーン企画などを行う際、商品のカテゴライズがしやすくなった
③関連商品が見つけやすくなり、お客様1人あたりの購入点数と客単価が向上した

— ソレプロからのご提案や助言を受けて改善したことはありましたか。

ECサイトの中に掲載していたスクールの情報を、新設したコーポレートサイトに移設するとともに、申し込み方法を変更しました。

それにより、以下の成果がありました。

(1)申し込み件数増
リニューアルを機に、スクールの申し込み方法を電話から申し込みフォームに変更しました。申込みのハードルが下がり、申し込み件数が増加しました。
(2)更新作業の負担軽減
WordPressで簡単に更新できるようになりました。特にワークショップの更新頻度が高いため、負担が軽減されました。

イオンボディさまインタビューの様子

— 選定時に『futureshop』での構築実績を参考に選ばれたとおっしゃっていました。構築中のやりとりで、知見の豊かさを実感することはございましたか。

萩原様:キックオフする前のご提案時に、デザインだけではなく、商品マスターやSEOなどについてアドバイスをいただいた段階で、豊富な知見を持たれていることは実感しました

キックオフの際も、「『futureshop』のことなら何でも聞いてください」とおっしゃっていましたし、実際、チャットのやりとりでも、不明点は全て解消できました。

ECサイトのリニューアル、旗艦店のリロケーション、物流システムの刷新で土台作り

—ECサイトのリニューアルオープン後のサポートはいかがですか。

萩原様:ローンチ後もサポート期間があり、デザイン面の微修正など細かい要望にしっかり対応していただきました。

—ECサイトのリニューアルオープンから約1年が過ぎました。サイトリニューアルの成果として実感されることはございますか。

藤田様:ECサイトのリニューアルは、実店舗とのシームレス化を機に行ったものです。シームレス化には実店舗や倉庫システムのリニューアルも必要でした。

先行してECサイトのリニューアルを行い2024年2月にオープンした後、同年9月にフラッグシップ店舗(レイクタウン店)のリロケーションを行い、物流システムも刷新して、ようやくピースが揃ったところです。

萩原様:ECサイトのアクセス数や売り上げは伸びています。目標にはまだ到達していませんが、目標に向かって前進できました。
また、今回のリニューアルでは、Instagramの投稿を自動表示させる機能も実装しました。その機能を活かすため、1日1投稿をノルマにして更新しはじめています。

藤田様:SNS連携したことで、店頭の旬の商品をタイムリーに発信しやすくなりました。

萩原様:また、以前から使っている受注管理ソフトとのAPI連携ができるようになりました。楽天市場、Yahoo!ショッピングなどECモールとの一元管理ができるようになり、業務効率化が進みました。

イオンボディ実店舗の様子

1人でも多くの潜在顧客と出会うためにデジタル活用を強化

—藤田社長はこれまで様々な外注先と関わってこられたかと思います。そういった経験からソレプロの対応をどのようにご評価されていますか。

藤田様:私達が思い描いたイメージを的確に掴み、しっかり具現化していただいたことが最大の価値だと思っています。
我々が言葉で伝えきれていないところまで深堀して、具体的な形として提示していただきました。

店舗作りもそうですが、要件を出していく中で、我々自身が気づいていないこともありますので、専門的な知見から時代に合った、より良い方法を提示していただけるとありがたいなと思います。

—今後、デジタル活用やECの展開はどのようにお考えですか。

萩原様:今後は予定通り、店舗の接客ツールとしてECを積極的に活用するために、コンテンツを充実させていきたいと考えており、ライブコマースにも取り組む計画です。

またソレプロさんが開発している独自ツールの活用も検討しています。特に最近リリースしたHTMLメルマガ作成ツール『ノーコードメールマガジン』に強い関心を持って拝見させていただいています。

—最後に、ソレプロ、及びフューチャーショップへのご期待をお話しください。

萩原様:フューチャーショップさんは、今後も様々な機能をリリースされると思いますので、その中から弊社に合った仕組みは積極的に取り入れたいと考えています。
弊社には社内にデザイナーがいませんし、EC部は少数チームですので、ソレプロさんにご協力いただけたらありがたいです。

藤田様:イオンボディは、こだわりの強い商材を扱う会社です。実店舗は大事にしながらも、オンラインとの相性の良さを生かした展開をしていきたいと考えています。弊社の店舗を利用されるオーガニックや健康に意識を持たれたお客様は、広範囲に存在しています。弊社の成長を加速させるには、オンライン活用は不可欠です。

ソレプロさんとフューチャーショップさんには、商品が持つストーリーに関心を持つお客様と、1人でも多く出会うために、ご助言やサポートをいただけることを期待しています。イオンボディ日店舗の前での集合写真株式会社イオンボディ様、お忙しい中ありがとうございました。
※取材日:2025年1月

まとめ

今回ご紹介したイオンボディさまのインタビューは、futureshop制作パートナーである株式会社ソレプロによる寄稿記事です。

株式会社ソレプロは、futureshopの仕組みを活用した数々のカスタマイズを得意としています。イオンボディさま以外にもコーディネートピックや配送選択のカスタマイズ、ノーコードメルマガの提供をされています。フューチャーショップは、ソレプロさまをはじめ、多くのパートナー企業と連携してEC事業者さまをサポートしています。

また、ECサイトの利便性向上や運用の効率化、また、実店舗とECサイトのポイント統合や顧客データ一元化などオムニチャネルを推進していきたい事業者さまは、下記ページよりお気軽にお問い合わせください。

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