「OMO」とは?事例で確認するOMO〜鍵を握るのはスマートフォンアプリ

omoについてEC・ネットショップ運営お役立ち資料ダウンロード

EC業界ではオンラインから実店舗へ購買行動を促すO2O(Online to Offline: OtoOとも表される)が主流でしたが、最近では『OMO』がトレンドになっています。

OMOとは何か

OMOとはいったいどういう意味なのでしょうか。

OMOは“Online Merges with Offline”の頭文字からとった単語で、
「オンラインとオフラインとの融合」を意味します。

オンラインショッピングも実店舗での買い物もそれぞれ独立したチャネルであり、O2Oはこの2つのチャネルの架け橋的役割をする施策を指しますが、OMOはオンラインとオフラインの垣根をなくす施策のことを指します。

上記の説明を読んだだけではピンと来ないかと思いますので、以下ではOMOの事例からその意味について深掘りしたうえで、今後OMOが重要になっていく点について解説していきます。

オンラインでもオフラインでもお得に&楽しく買い物できるShopkick

Shopkick画像出典:Shopkick

アメリカ・カリフォルニア州レッドウッドに本社がある「Shopkick(ショップキック)」は2009年に事業をスタートさせた企業ですが、ここ10年で急成長しています。

同社が開発したアプリの最大の特徴は、オンラインとオフラインショッピングのどちらからでもポイントを貯めることができ、貯めたポイントは電子ギフトカードとして還元することができる点です。

Shopkickは無料で登録・利用することができ、様々な店舗と提携しています。これらはShopkickを利用することでポイントを還元できる電子ギフトカードの一部です。

画像出典:Shopkick

Shopkickのアプリでは具体的にどのようなシーンでポイントが貯まるのでしょうか。

【実店舗での買い物】

  • 来店することでポイント付与
  • バーコードをスキャンするか気になった商品の写真を撮影する
  • アプリ内でリンクさせたクレジットカードで買い物をする
  • 商品購入後、レシートを提出する

【オンラインでの買い物】

  • オンラインストアに訪問する
  • 商品を閲覧する、または購入する
  • 広告を見る

貯まったポイントはAmazonやウォルマート、スターバックスなどで使えるギフト券に換えることができます。このビジネスモデルが面白い点は、消費者と企業がどちらもメリットを受け取るWin-Winの関係であることです。

企業にとってのメリットは、消費者が実店舗内やECサイトでどのような買い物行動を好むのかという分析に繋げることができる点です。
企業はShopkickの利用者が実店舗やオンラインショッピングでの買い物でどのような商品を購入しているのか、もしくは購入を諦めたのかという洞察を得ることができます。

ShopkickのアプリはまさにOMOの好例であると言えます。

ゲーム感覚でポイントが貯まっていき、それがギフトカードとして還元されることによってより消費者に買い物を楽しくする体験を提供しています
Shopkickの例は、オンラインとオフラインが相互に作用している事例のひとつと言えます。

有名なOMOの事例:アリババ傘下のスーパー、Hema

画像出典:Hema

OMOの事例における一番有名な例としては、中国最大のIT企業とも呼ばれるアリババです。

アリババは幅広い事業を行なっていますが、2018年に「Hema(盒马鲜生)」というスーパーマーケットをオープンしました。
Hemaは実店舗での買い物はもちろん、オンラインでも店内にある商品を購入することができます。

Hemaはオンライン+オフラインのスーパー、店舗とロジスティクスセンター、スーパーとレストランを兼ね備えた複合型スーパーマーケットです。

こちらの動画はCNBCが取材したHemaの店内の様子です。


参考:Youtube

動画を見るとわかりますが、Hemaを動かしているものはスマホアプリです。

Hemaでは消費者が入店してから退店するまで全てのことがアプリで完結します。
商品のバーコードを読み取ると原産地情報やセール情報を確認することができます。

また買い物が済むと専用のレジで会計をしますが、商品のバーコードは来店客が全てアプリで読み取っているため、最終的に専用の機械でQRコードを表示しこれを読み取らせるだけで決済が完了。決済はアリババの決済サービスAlipayで行われます。

Hemaにはイートインスペースもあり、新鮮な食品を選んで厨房で調理してもらい、フードコートで食べることもできます。
フードコートでも注文〜会計まですべてアプリで完結します。

ここまではHemaの実店舗での買い物について書きましたが、オンラインでもスーパーにある商品を購入することができます。

Hema店内では常にバッグが天井まで釣り上げられ、レールに乗って移動する様子をみることができますが、これはオンラインで注文された商品を店員がバッグに詰め込み、ピッキングが済んだショッピングバッグを配送センターに運んでいく仕組みとなっています。

Hemaはオンライン・オフラインから買い物をしやすい環境が整っているため、消費者はどちらのチャネルからも簡単に買い物ができます。
またオンライン・オフラインの両方でのリアルタイムの在庫管理によって在庫回転率を上げることも期待できるでしょう。

OMOはこれからの時代に必要なデジタル戦略

以上の2つの事例から、OMOについて理解していただけたでしょうか。
実店舗とECサイトの両方を運営している企業にとって、OMOは今後無視できないキーワードになります。

OMOの重要性は、次の点に集約できます。

  • O2Oのようにオンライン(ウェブサイト/ECサイト)→オフライン(実店舗)の流れだけではなく、オンライン⇄オフラインで相互作用する
  • 実店舗とオンラインで在庫を共有することが可能
  • 顧客の状況に応じてどちらのチャネルからも買い物ができる
  • ストレスを与えない買い物体験によって企業と顧客との関係を高めることも可能

実店舗とECサイトが完全に独立したチャネルで、消費者が知りたい情報や商品・サービスが整っていなければ、消費者の関心はすぐに他のものに移ってしまいます。
このふたつに大きな隔たりがあると売上や見込み客獲得の機会損失にもつながり、消費者はより便利な買い物体験を提供しているブランドや企業に流れていきます。

OMOに関する施策はストレスのない買い物しやすい環境を整えることで消費者のニーズを満たすことに他なりません。

futureshopのサービスでは、実店舗とECサイトの隔たりをなくすサービスがあります。

OMOってどう実現するの?オンラインとオフラインの垣根がなくなってきている今だからこそ、知っておきたい施策を紹介

OMOってどう実現するの?オンラインとオフラインの垣根がなくなってきている今だからこそ、知っておきたい施策を紹介

2023-03-22

futureshopのオンラインとオフラインをつなげるfutureshop omni-channel

消費者にオンラインとオフラインでの買い物を促進させるため、futureshop omni-channelでは次のような消費者目線のサービスを提供しています。

  • ポイント連携・・・オンライン・オフラインの買い物双方でポイント獲得可能
  • 実店舗在庫表示・・・リアルタイムの実店舗在庫表示
  • 商品ごとの取扱い店舗一覧・・・商品詳細から取り扱い店舗を確認
  • 店舗在庫詳細画面での「店舗情報」と「商品の店舗在庫」・・・店舗に関する詳しい情報を見る事ができます。

これらの機能はfutureshop omni-channelの一部の機能です。
顧客にとって使いやすい機能を取り揃えているだけでなく、導入企業様にとっても使いやすい機能が揃っています。

■ 様々なスタイルでオムニチャネルを実現する導入企業様

実店舗とECサイトをつなぐ上での課題とは?

それは意外にも実店舗の販売スタッフの「評価制度」。

売上が「実店舗」から「ECサイト」に流れてしまうことで実店舗の売上が落ちると、実店舗の販売スタッフは評価が落ちてしまいます。
となれば当然、販売スタッフはECサイトの案内を積極的に行わないということになり、仕組みだけを整えても、オムニチャネル化がスムーズに促進されないということになってしまいます。

この課題を解消するのが、「STAFF START」。

実店舗の販売スタッフがコーディネート撮影をし、コーディネートに使用した各商品のバーコードをスマホでスキャンすると、ECの商品ページにひも付くので、スマホだけでコーディネート写真を簡単にアップロード!

 【1】スタッフが行なったコーディネートや商品の使用用途などを写真撮影 【2】商品のバーコードを読み取り画像と紐付け 【3】タグやコメントを追加してアップロード

そして、ポイントは「各販売スタッフが作成したコーディネート投稿を経由して、ECサイトでどれだけ売れたか?」がわかること。
販売スタッフの評価につなげることもでき、販売スタッフのモチベーションもアップ!スムーズなオムニチャネル化を進めることができます。

■STAFF STARTについては詳しくはこちら

企業様がfutureshopのシステムを導入するメリット

futureshop omni-channelの最大のメリットは、OMOやオムニチャネル化をリーズナブルな価格で導入できることです。

新しいシステムを導入する際、コストは数百万〜数千万に及ぶ場合もあります。
一方で、futureshop omni-channelでは初期費用75万円からOMOに関する施策やオムニチャネル化を実現できます。
プランと料金についてはこちら

初期費用が低いとサポートが不十分ではないかと不安視する企業様も多いかもしれません。
例えば、新しいシステムを導入する際に次のようなことを不安だと感じているのではないでしょうか。

「システムを導入するのが初めてで、何から手をつけていいかわからない」
「どのような機能が自社には必要?」
「使い方がわからない…」
「こんな時、どうすればいい?」
「O2O, OMO、オムニチャネルについてもっと詳しく知りたい」

futureshopでは万全のサポート体制が整っているため、お困りの際は電話かメールですぐに相談することができます。
数々のECサイトを分析してきたECのプロフェッショナルが企業様の疑問にお答えします。

■サポート体制・ECサイト構築支援について

futureshopの“スタイル”

futureshopは、未来の店舗です。
単なるシステムで終わらせるだけではなく、包括的なアプローチで企業様の売上アップや顧客関係向上のために寄り添います。これはシステムではなく、新しいスタイルです。
これからの時代に必要なOMOに関する施策を、futureshopで試してみませんか?

■ futureshopサービスサイトはこちら

■ futureshop omni-channelについてはこちらから