Amazon Payは定期購入・頒布会にも使える!購入率とリピート率を高めるEC決済活用法【セミナーレポート】
- 2026.07.28
2026.07.28

【この記事では、次の内容を解説します】
- Amazon Payを定期購入・頒布会に活用するメリット
- Amazon Payが新規会員獲得やリピート購入につながる理由
- Amazon Payの活用事例
ECサイトの購入率(コンバージョン率)やリピート率を高めるうえで、欠かせない施策の1つが“決済体験の改善”です。
「配送先などの入力が面倒」「はじめて使うECサイトにクレジットカード情報を入力するのは不安」「希望する支払い方法が使えない」──。こうしたユーザーの不満や不安を取り除くことが、購入率やリピート率を上げる鍵になります。
特に定期購入や頒布会は、通常購入と比べて申し込み時の心理的ハードルが高いため、決済体験を改善する取り組みが重要です。
そこで本記事では、2026年6月に開催したオンラインセミナーの内容をもとに、すぐに着手できる具体的な対策として「Amazon Pay」の活用法をお伝えします。
「Amazon Pay」はECサイトのカゴ落ち防止や新規顧客獲得に効果があることは広く認知されていますが、今回は意外と知られていない「定期購入・頒布会に活用するメリット」にフォーカスして解説します。リピート顧客を増やして“売上が積み上がるEC”を実現する具体策として、ぜひ参考にしてください。
Amazonアカウントに登録済みの決済方法や配送先情報などを使い、Amazon以外のECサイトでも支払いが行える決済サービスです。はじめて使うECサイトでも最短3ステップで簡単・スムーズに決済が完了します。
※「Amazon」「Amazon Pay」はAmazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です

アマゾンジャパン合同会社
Amazon Pay事業部 ビジネスプロモーション部
パートナーマネージャー 鈴木 奈津子 氏
目次
最短3ステップで注文完了「Amazon Pay」の特徴と効果
はじめにAmazon Payの決済フローを解説します。
Amazon Payは、Amazonアカウントに登録された住所・氏名・電話番号・メールアドレス・決済方法などを使い、Amazon以外のECサイトでも決済できるサービスです。
ユーザーはAmazon Payボタンをクリックし、Amazonアカウントでログインして、注文を確定するという最短3ステップで購入を完了できます。
はじめて買い物をするECサイトでも、住所やクレジットカード情報などを一から入力する必要はありません。また、Amazonアカウントに登録済みの決済手段を使うため、Amazon.co.jpのセキュリティ水準が担保されます。このように、Amazon Payを使うとフォームの入力負荷やセキュリティ面の不安が軽減され、カゴ落ちの防止につながります。
Amazon Payは単なる決済手段ではありません。購入プロセスや決済の課題を解決し、コンバージョン率の向上とリピート促進に貢献できるプロダクトです(鈴木さん)

Amazon PayをECサイトに導入すると最短3ステップで購入が完了する
Amazon Payを導入すると購入率改善、新規会員獲得、入力負荷の軽減、セキュリティ面の安心感など、事業者・ユーザー双方にメリットがあります。
Amazon Payの機能や導入メリットについて、本記事では定期購入・頒布会での活用に焦点を当てて解説しています。Amazon Pay全般に関する仕組みやメリットをより詳しく知りたい方は、「ECサイトにAmazon Payを導入するメリットとは?導入必須の理由や事例を紹介」も参考にしてください。

Amazon Payは事業者・ユーザー双方にさまざまなメリットがある
Amazon Payは購入プロセスや決済の課題を解決
鈴木さんは、ECサイトを訪問したユーザーの約70%がカゴ落ちするという調査データ(Baymard Instituteの調査結果)も紹介しました。
カゴ落ちの要因には、購入完了までのプロセスの長さ、セキュリティ面の不安、希望する決済方法が使えないことなどがあります。
Amazon Payは決済フローが簡単で、セキュリティへの不安も軽減できるほか、後述するように「複数の決済手段から選択できる」「クレジットカード以外の決済手段も選べるため、クレジットカード不承認時の代替手段として活用できる」といった特徴もあります。
こうした特徴によって購入プロセスや決済に関する課題を解決し、ECサイトのカゴ落ちを防ぎます。

出典:50 Cart Abandonment Rate Statistics 2026
- クレジットカード情報を入力したくない(セキュリティへの不安)
- 会員登録を求められた
- 購入完了までのステップが複雑/長すぎる
- 使いたい決済方法がない
- クレジットカードの不承認
カゴ落ち対策:Amazon Payボタンは早い段階で配置
Amazon Payの特徴を活かし、コンバージョン率アップの効果を最大限引き出すには、「Amazon Payのボタンをどこに表示するか」も重要です。
ECサイトにおける買い物では、購入完了までに「商品詳細ページ」「カート・ログイン画面」「会員登録フォーム」「配送先入力」「決済選択」など複数のページを遷移します。
Amazon Payのボタンを決済選択画面だけに表示した場合、そこに到達する前にユーザーが離脱してしまう可能性があります。そのため、「カート・ログインの画面など、できるだけ早い段階でAmazon Payのボタンを表示することがコンバージョン率改善につながる」(鈴木さん)と説明しました。
お客さまが心理的ハードルを感じる前に、早い段階でAmazon Payボタンを表示することがカゴ落ち防止のポイントです(鈴木さん)

定期購入・頒布会でAmazon Payを活用する3つのメリット
Amazon Payの特徴である入力負荷の軽減や決済時の安心感は、通常購入だけでなく、申し込み時の心理的ハードルが高い定期購入・頒布会においても重要です。ここからは、定期購入・頒布会でAmazon Payを活用する具体的なメリットを見ていきます。
鈴木さんは定期購入・頒布会におけるAmazon Payのメリットとして、次の3つのポイントを挙げました。
1.ECの利用頻度が高いユーザーを取り込める
2.定期購入でも複数の支払い方法から選べる
3.カード決済の不承認による機会損失を防げる
ECの利用頻度が高いユーザーとの接点を広げられる
Amazon PayユーザーはECの利用頻度が高いという調査結果が出ています。ECサイトにAmazon Payを導入すると、ECでの買い物に慣れているユーザーや、ECの利用頻度が高いユーザーが、そのECサイトで購入しやすくなることがメリットです。
ECサイトで週1回以上、買い物をする人の割合を比べると、Amazon Payユーザーは全体平均と比べて約2.6倍に上るという結果が出ています(鈴木さん)

出典:調査主体はアマゾンジャパン、実施機関はクロスマーケティング/2024年1月23〜26日に調査実施/n=9467
同じ調査で、ECサイトの利用経験を商品カテゴリ別に質問したところ、Amazon Payユーザーはほぼすべてのカテゴリで全体平均を10ポイント以上上回りました。Amazon Payを活用すると、幅広い商品カテゴリにおいて、EC利用頻度の高いユーザーと接点を作りやすくなります。

出典:調査主体はアマゾンジャパン、実施機関はクロスマーケティング/2024年1月23〜26日に調査実施/n=9467
定期購入でも複数の支払い方法から選べる
Amazon Payの継続支払いでは、クレジットカードのほかにもAmazonギフトカードや、あと払い(ペイディ)も利用できます。支払い方法の選択肢が増えることは申し込みのしやすさに直結し、ひいてはカゴ落ちの削減と新規顧客獲得につながります。
なお、Amazon Payで利用できる支払い方法は通常購入と継続支払いで異なります。

カード決済の不承認による機会損失を防げる
Amazon Payには、メインのクレジットカードとは別に、2枚目以降のクレジットカードを設定しておける仕組み(バックアップ支払い設定)があります。バックアップ支払い設定を行うと、メインのカードが有効期限切れなどで決済できなかった場合、バックアップのカードに切り替えて決済が行われます。
定期購入・頒布会では、初回の申し込みだけでなく、2回目以降の決済が滞りなく行われることも継続率向上のために重要です。バックアップ支払い設定があることで、カード決済の不承認による機会損失を防ぐことができます。
なお、Amazonギフトカード払いの場合もバックアップとしてクレジットカードまたはペイディアカウントの設定が必須となります。ギフトカードの残高が不足していると、不足分がカードなどから引き落とされるため、残高不足による機会損失を防げます。
【futureshopなら】申し込み確認時に会員登録も完了
上記3つのメリットに加え、ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」の実装では、申込手続き画面のチェック項目にチェックを入れるだけで決済と同時に会員登録が完了します。
定期購入・頒布会は会員登録が必須となりますが、Amazon Payなら申し込みと会員登録が同時に行われるため、ユーザーはスムーズに定期コースに申し込むことができます。

導入事例:「ベースフード」の新規顧客が2.14倍
セミナーではAmazon Payを活用して成果を上げたECサイトの事例も多数紹介されました。本稿では定期購入とAmazon Payの相性の良さがわかる事例として、完全栄養食「BASE FOOD」を展開するベースフードさまのケースを紹介します。
ベースフードさまは、定期販売商品を主力とするD2C企業です。サービス開始当初からAmazon Payの導入を前提としてカートシステムを選定しました。その理由は、「お客様の立場に立てば、新興企業のサイトでクレジットカード情報を入れるのに抵抗があるのは当然のこと」※と考えていたためです。
はじめて買い物をするECサイトにクレジットカード情報を入力する心理的ハードルは決して低くありません。Amazon Payでその不安を取り払うとともに、決済の入力ステップも最小化し、優れた購入体験を実現しました。
その結果、導入後1カ月で新規顧客が2.14倍に増加し、購入率は導入前後比較で2.5倍以上に向上しました(※2017年12月時点のベースフード社調査)。
ベースフードさまはAmazon Payを導入した成果について、導入事例記事のインタビューで「成長期にあるベンチャー企業にとっては新規顧客の獲得やコンバージョン率の向上による効果はとても大きいです。お客様の利便性の観点から大きなメリットがあると思っています※」と感想を語っています。
※引用元:Amazon Pay導入事例 vol.20:ベースフード様

Amazon主催プロモーションで利用促進
定期購入・頒布会の申し込みを促進するうえでは、決済体験の改善に加えて、Amazon Payユーザーに向けたプロモーションを活用することも有効です。
Amazon PayではAmazon主催のマーケティングプロモーション(原資をAmazon側が全額負担)を実施しています。EC事業者はこうしたプロモーションを活用することで、販促費を増やすことなくAmazon Payユーザーの取り込みを図ることができます。
【プロモーションの例】
新規・休眠Amazon Payユーザー向けの還元キャンペーン(2026年5月1日〜12月31日):Amazon Payの新規・休眠ユーザーを対象に、Amazonギフトカードを最大20%還元
Amazon.co.jpビッグセールに合わせた大還元祭:プライムデーやブラックフライデーなどの時期に開催。2025年11〜12月開催時には、Amazon負担での交通広告などにより、キャンペーン自体の認知施策も実施

こうしたプロモーションに参加するには「Amazon Payバナープログラム」を利用する必要があります。手順はシンプルで、バナープログラムのツールから発行したURLを自社ECサイト(トップページや商品ページなど)に貼り付けるだけ。バナーはキャンペーンごとに指定URLを参照して表示されるため、キャンペーンが切り替わるたびに事業者側で画像を差し替える手間はなく、常に最新のキャンペーンバナーが自動で表示されます。

よくある質問:定期機能のQ&A
セミナーで紹介された、Amazon Payの定期機能に関するよくある質問を紹介します。
Q:定期機能で購入した場合の上限金額は?
月10万円です。なお、都度払いの上限は1000万円です(鈴木さん)
Q:クレジットカードの自動洗い替えに対応していますか?
自動洗い替えには非対応ですが、前述のバックアップ支払い設定の仕組みがあります(鈴木さん)
※クレジットカードの「洗い替え」とは、有効期限の更新や再発行などによってカード情報が変わった際に、新しいカード情報を取得して自動更新する仕組みです
Q:ユーザーがAmazon Payのマイページから定期購入を解約できますか?
Amazon Pay上では、支払い設定の解除のみが可能です。定期購入そのものの解約手続きはECサイト側での対応となります。消費者には店舗(ECサイト)の案内に従って手続きをとっていただく必要がありますので、その旨の案内がAmazon Pay側の画面でポップアップ表示されます(鈴木さん)
まとめ:Amazon Payは決済体験を改善する即効性のある施策
Amazon PayはECサイトでの通常購入だけでなく、定期購入・頒布会の申し込みにも活用できます。初回申し込み時の入力負荷を減らし、2回目以降の決済エラー対策にもつながるため、購入率と継続率の向上を同時に狙える施策です。
ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」では、2024年11月の機能バージョンアップにより、通常販売・予約販売・定期購入・頒布会のすべてでAmazon Payが利用できるようになりました(※コマースクリエイターご利用店舗さまが対象です。別途オプション契約が必要になります)。
自社ECサイトのリピート率やコンバージョン率の改善に課題を感じている店舗さまは、決済体験を改善する即効性のある打ち手としてAmazon Payを活用してみてはいかがでしょうか。




