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プレスリリース2021.11.12

フューチャーショップ、2021年7月〜9月の流通額は昨対比111%の426億円。

報道関係各位
プレスリリース

2021年11月12日株式会社フューチャーショップ

フューチャーショップ、2021年7月〜9月の流通額は昨対比111%の426億円。

〜再び2ケタ成長へ。4回目の緊急事態宣言下でEC利用が増加か〜

株式会社フューチャーショップ(本社:大阪市北区、代表取締役:星野 裕子、以下フューチャーショップ)が運営するSaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」シリーズの2021年7月〜9月の流通額は426億円(昨対比111.37%)でした。

調査概要

生活者を取り巻く環境として、7月上旬に緊急事態宣言発令、8月下旬には21都道府県に拡大。この状況が影響してか、EC利用が増加傾向にありました。業種別では毎回の調査同様に巣ごもり期間を充実させるアイテムがよく購入された一方、期間の長引きが影響したのか「ダイエット・健康」が上位に入っています。また、昨年は厳しい状況だった「旅行用品・旅行予約」など、解除後への期待がうかがえる業種が流通額昨対比の上位に入りました。

新規利用は外出を控える動きからか、宣言期間が長引くにつれ増加。9月は前年比135%という結果でした。そしてECでの購入単価は年々増加傾向にあり、EC利用は習慣として根付いたと考察します。
その他、決済方法では4人に3人がキャッシュレス決済(「クレジットカード」、「ID・QR決済」)を利用。現金以外での決済利用が進んだ結果となりました。

業種調査

1年以上継続利用いただいた(契約日が2020年7月1日より前)店舗さまに限定して流通額を調査し、上位5業種の昨対比をまとめたのが表1です。
前回の調査でも好調だった「ギフト」は、今回も強い伸びを見せました。
そして「本・CD・DVD」「楽器・音楽機材」など、巣ごもり生活が充実するアイテムの販売が増加した一方、昨年は厳しい状況にあった「旅行用品・旅行予約」も好調でした。

また、巣ごもり期間が長引き、健康に対する関心が高まった影響か、「ダイエット・健康」も売上を伸ばしました。

表1:流通額昨対比TOP5
業種 流通額昨対比(7月〜9月平均)
ギフト 166.68%
ダイエット・健康 163.95%
本・CD・DVD 151.88%
楽器・音楽機材 143.74%
旅行用品・旅行予約 134.33%

下記の4項目について、期間中の生活者のEC利用状況を調査しました。調査対象は、2020年・2021年7月〜9月、各月の注文件数が100件以上の店舗さまの中から500店舗を無作為に抽出しています。なお、前回までのプレスリリースで調査した店舗さまとは異なる店舗構成です。

  1. 注文件数の変化
  2. 購入単価の変化
  3. 新規顧客利用状況
  4. 決済手段の変化

1. 注文件数の変化

スマートフォンのみで販売している店舗が母集団にあったため、497店舗を対象に調査しています。

対象店舗の注文件数は下記表2の結果のとおり、すべてのデバイスにおいて増加しました。2021年7月〜9月期ではデバイス全体の注文件数が昨対比115.85%でした。

表2:各月注文件数の昨対比推移
2021年7月 2021年8月 2021年9月
デバイス全体 111.98% 109.10% 126.47%
スマートフォン経由 117.61% 113.42% 132.61%
PC経由 103.71% 104.55% 120.89%

毎回の調査と同様、スマートフォン経由の購入が高い伸びを見せています。
月別では2021年9月に伸びを見せています。緊急事態宣言が発表されたのは7月12日を皮切りに8月12日、8月20日、そして8月27日と対象となる都道府県を拡大しています。その後、9月30日に解除されるまで、9月は外出を控えECでの購入が増加したと推測されます。

2. 購入単価の変化

変わらず両デバイスとも増加、また、継続してPCは2割ほど購入単価が高い結果です。ECでの購入単価は昨年同月と比べ上がっており、この結果は2020年10月〜12月期の調査から継続しています。

表3:購入単価の変化
2021年7月 2021年8月 2021年9月
SP経由購入単価 ¥13,240 ¥13,118 ¥13,563
昨年同月比(SP) 110.20% 108.98% 108.07%
PC経由購入単価 ¥15,916 ¥16,195 ¥16,413
昨年同月比(PC) 109.97% 114.30% 107.30%

3. 新規顧客利用状況

表4が対象店舗の新規会員増加率平均です。会員機能を利用していた494店舗が調査対象です。平均120%推移ですが、緊急事態宣言対象地域が増加するにつれ新規顧客利用が増加する傾向が見られます。

表4:新規顧客利用増加率(昨年同月比)
2021年7月 2021年8月 2021年9月
112.17% 119.99% 135.57%

昨年見られた、新規利用が2倍など、急増は今後日常生活を取り戻していく中で難しいと推測します。しかし、新規利用が2倍になった1年後もEC利用は伸び続けていることから、「ECに力を入れるのをやめる」のではなく、今後とも顧客との継続的な接点として運営を続けていくのが好ましいと考察します。

昨年は販売の機会損失を逃さないために「ECサイトを開店しており、新規顧客を増やす」ことが重要課題でした。今年は昨年のEC開店・新規利用ブームで利用した方に向け、リピート購入促進など既存顧客へのCRM施策も強化したEC事業者が増加しているように見受けられます。

お買い回り・まとめ買いをしやすいECサイトの導線設計など、「新規顧客・リピーターそれぞれに向けた必要な情報や導線が設計されている」といった視点からのECサイト改善、実店舗を運営されている方はOMO(Online Merges with Offline)実現、つまり、ECサイトと実店舗、それぞれの良さを生かした販売施策が売上アップを実現する要素となりそうです。

4. 決済手段の変化

利用された決済方法を「クレジットカード」「ID・QR決済(Amazon Pay、楽天ペイ(オンライン決済)、Apple Pay、PayPay、d払いやキャリア決済など)」「現金・その他決済(店頭払いや後払い、銀行振込やコンビニ払いなど)」の3つに分け、各月の総注文件数を1とした結果が下記のグラフ1です。

グラフ1:各月決済手段の割合/件数(調査対象店舗全体)
グラフ1:各月決済手段の割合/件数(調査対象店舗全体)

「ID・QR決済」の利用が増加し、「クレジットカード」は同程度の利用、「現金・その他」は減少という結果となりました。

下記グラフ2は、決済方法を3種類とも提供している店舗さまに限定した(n=344)調査結果です。2021年では「クレジットカード」と「ID・QR決済」を合わせ、4人に3人がキャッシュレスでの決済を行っていました。また、昨年同月と比較すると、「クレジットカード」の利用状況は変化せず、「現金・その他」の利用がわずかではありますが、「ID・QR決済」に流れている様子が見られます。


また、現在米国でBNPL(Buy Now Pay Later,いわゆる後払いだが、手数料が購入者に発生しない、などの特色がある)が主に若年層で普及の兆しを見せています。現在日本ではクレジットカード利用が一番多い、という結果ですが、今後新たな決済方法が出ないとは限りません。ポイント付与など金銭的インセンティブ、決済情報入力を簡素化する利便性向上、支払回数を柔軟に変更できるといった柔軟性を武器にシェアを拡大していくことも想定されます。

グラフ1:各月決済手段の割合/件数(調査対象店舗全体)
グラフ2:各月決済手段の割合/件数(3種類の決済手段提供店舗のみ)

最後に、表5は各決済方法の成長率です。「ID・QR決済」が他の決済方法と比較し、利用が増加している傾向が見られました。また、9月は新規利用増加の影響、特に現金志向の年代の利用増の影響か、「現金・その他」の利用が増加しています。

調査1. 注文件数の変化の調査で同月はPC利用が増加していることから、スマホをメインに利用する層とは異なる年齢層や、PCでゆっくりお買い物を楽しみたい層の利用が増加したものと考えられます。

表5:各月決済手段の昨年同月比(件数)
2021年7月 2021年8月 2021年9月
クレジットカード 114.03% 114.44% 133.83%
ID・QR決済 127.98% 123.85% 136.87%
現金・その他決済 99.68% 103.89% 124.59%

本調査のインフォグラフィックは、下記に公開しています。あわせてご覧ください。

4回目の緊急事態宣言で、EC利用が増加した? 数字でよみ解くEコマース [自社EC 2021年7月〜9月 futureshopサービスまとめ]
https://www.future-shop.jp/magazine/infographic-2021ec-2

「futureshop」について

フューチャーショップが提供するfutureshop(https://www.future-shop.jp/)シリーズは、未来に向けたコマース戦略を創造するSaaS型ECサイト構築プラットフォームです。futureshopはCMS機能「commerce creator(コマースクリエイター)」でデザインカスタマイズの高い自由度と更新性を実現しているほか、ロイヤルティマーケティングに取り組める豊富な機能を有しています。

オムニチャネル対応には実店舗とECの顧客統合を行い、さらにきめ細やかなデジタルマーケティングを可能にします。O2Oを実践するポイント統合、実店舗の在庫表示機能も備えた「futureshop omni-channel」をご利用いただけます。

また、プラットフォーム自体の機能が充実しているだけでなく、他システムとも多数連携し、柔軟性や拡張性にも優れています。“売上を創るEコマースプラットフォーム”を目指し、プロユースに応える高機能であることにこだわり、EC事業者さまの「やりたいこと」にとことんお応えします。

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